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about zilch
 
1995年にhide・Ray Macveigh・Paul Ravenの3人を中心に結成されたバンドzilch。 当時Rayが日本のバンドoblivion dustのプロデュースで来日したときにhideと接点を持ち、 hideの音楽、そして「日本の中にある洋楽と邦楽の壁をブチ壊す」という夢に共感を持ち一緒にやろうという ことになったのが結成の経緯のようです。また「zilch」という言葉はロシア語のスラングでゼロという意味を持ち、次世紀に向けてのカウントダウン的な意味合い、ユニットとしてのルールもなければ国籍などの壁もないという意味合い、と様々な考えをもとに命名されたようです。ひょっとしたら何もないところからつくられ、その背景がゼロであるという意味も込められてたのかも、、、。

結成から3年間の期間を経て1998年にリリースされた1stアルバム「3 2 1」。このアルバムがどんなサウンドかは言葉では表現しきれないのですが、利益や概念、ルールを無視してアーティストとしての素直で自由な表現を破壊的で繊細、果てしない重量感、そしてどことなくPOPなサウンドに乗せて創作した作品であると言えるのではないでしょうか。多くの人にこの音を聞いてもらい自分達の思い・姿勢を世界中にばらまき音楽業界に革命をもたらす、という爆弾のような存在の自己紹介アルバム。革命児の1発目というような感じがしました。またリスナーの対する姿勢に関してもzilchにおいては、hideが常日頃意識してきた「リスナーをおいてけぼりにしない」という姿勢とは異なり、「リスナーを強引に引っ張っていく」という風に感じられます。

1998年以降hideがいなくなり、残されたメンバーはRavenの脱退などで一時期バンド継続に関して不安定な状態でしたが、Rayの意志の元、再びzilchは動き出し「MIMIZUZERO」「CHARLIE'S CHILDREN」のマキシのリリースを経て2001年、2ndアルバム「SKYJIN」をリリース。hideのいないzilchの曲に関して賛否両論は当然のように起こり、駄作であると評価する人も少なくありませんでした。私としては曲調など変わった点は多くあると思いますが、このアルバムの随所でhideっぽさ、というよりむしろzilchっぽさが見られたと思いました。なぜzilchに惚れ込んだのかということを様々な角度から再認識させられた一枚でした。ただやはりhide率いるzilch(hideソロに関しても)の新曲が2度とリリースされないという点において残念で仕方がないです。しかしながらzilchがhideの姿勢を引き継ぎ、そして進化させていくことを期待し今後も応援していきたいと思っています。

-about member
zilchはメンバー体制に関して非常に特殊なユニットであると言えます。もちろんRayを中心に固定のメンバーは存在していますが、その他のメンバーはリリース・ライブ度に顔ぶれが変わるということは、もはやめずらしくないと言っても過言ではないでしょう。特に2000年以降この体制は加速し、メンバーとゲストの境界線がほとんど無くなっているように感じます。メンバーを流動的にし、新しい音をどんどん取り入れるということは音楽の幅、ユニットとしての可能性を広げるという意味では理想的とも言えるのではないでしょうか。不安な点としてユニットとしてのバランスを失う可能性が考えられますが、zilchの原点を忘れることさえ無ければ全く問題はないと思います。zilchの核は構成メンバーではなくattitude、attitudeからzilchは始まったということを。



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